お歳暮は特別な日の贈り物と異なり、日頃お世話になった方への一年最後のお礼の意味を持ちます。お中元とともに時節の挨拶ですから、マンネリ化しないよう心遣いを示すことが大切です。とはいえ先方の嗜好やライフスタイルは、毎日顔を合わせる方でも分かりづらいものでしょう。まして時々しか会わない方ならばなおさらです。

そんなときは、他の方の意見を参考にすると役立ちます。たとえばウェブなどで公開されている定番の品が参考になります。届いて嬉しかった品についての意見も同様です。それでも迷う場合は、産地直送のものなら季節を感じられますし、独自性が演出できるでしょう。

お歳暮は慣習化しているだけにマナーが自ずと伴います。いつまでに届けるべきなのか、あるいは何を贈ると失礼なのかといった問題が重要です。届ける時期は各地方によって若干違いはあるものの、一般的には十一月下旬から12月中旬頃までが無難でしょう。年の暮れに近づいてからでは、新年の準備や掃除などで何かと忙しく、返礼の負担をかけては迷惑です。

したがって先方の居住地などを考慮して届く日数に十分な配慮が必要です。また言葉から連想される禁忌もあります。たとえば櫛は苦と死を連想させますし、刃物は縁を切るといったことです。ペンなど筆記用具は適しているように思えますが、実はあまり感心できません。

というのも、もっと仕事や勉強に励むようにとの叱咤の意味があるとされるからです。目上の方ならば構いませんが、部下が上司に贈ると失礼とされます。感謝のつもりがかえって先方の気分を害したとならないよう、お歳暮を贈る際は最低限のマナーは心得ておきましょう。お歳暮のことならこちら